雪景色

うちのお寺に寒気が集中するのでしょうか。積雪量は20センチほどありました。

鐘楼の屋根には、氷柱(つらら)ができていました。お寺の北側では、なんとカマクラができていました。近所のお子さんたちが、作ったのでしょう。

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紅炉上の一点の雪

お寺は一面にわたり、白く覆われています。
雪かきをする一方で、室内ではストーブで大豆を煮ているところです。

「紅炉上の一点の雪」という禅語を思い出しました。「わずらわしく思うこの雪も、熱い炉の中ではすぐに消えてしまう。」という解釈をしております。

住職になった頃、檀家総代さんの葬儀で、「紅炉上の一点の雪」との一節を引導で述べました。当時は、解釈などわかりませんでした。葬儀の当日は晴空でしたが、翌日は大雪でした。

雪かきをするように、もがきながらの住職人生は、まだまだ折り返し地点前と感じております。

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本堂の後片付けをして、正面に御簾を取り付けたところです。
幼い頃イタズラをして、真夜中に父に本堂へ連れて来られたときのことを思い出しました。

「仏さまの前でウソを言えばバチがあたる。」と説教されたものです。子どものしつけには適している面もあるのですが、「仏さまのような心を持ち続けることが臨済宗の教えである。」と、反論する気持ちでおりました。

「いやしくも その才無くんば すなわち その位におるべからず。」とは、京都の妙心寺を開基された花園法皇のお言葉です。
「お寺を預かる住職ならば、いい加減な心構えではいけない。」というメッセージが響いてくるようです。

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直心是道場

お寺の床の間に、「直心是道場(じきしんこれどうじょう)」という禅語の掛け軸があります。
「まっすぐな心であり続けることが修行の場である。」という解釈をしております。最近「やり抜く力」という題の本が売れているようですが、生まれつきの才能から、努力を続けることが能力の向上につながるという趣旨のようです。

この書を書かれた峰尾大休老師は、戦前に埼玉県の平林寺の僧堂を開かれて、後に臨済宗妙心寺派管長の管長を勤められました。最初のうちは禅語を読むことに苦悩されたようですが、まっすぐな心でやり抜かれたことが、この書から伝わってきます。

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祈祷札

大般若祈祷会が終わってから、ご近所のおばあさんがお見えになり、「お参りできなくてごめんなさいね。お札がないとしっくりこなくてね。」とお賽銭をお持ちくださいました。
ほぼ同時に、犬山市の瑞泉寺の僧堂からお札が届きました。
どちらのお札のほうが、効き目があるのかわかりませんが、「護られている。」という安心をもたらすことは間違いないようです。

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大般若祈祷会

雨の心配もありましたが、無事に大般若祈祷会を終えることができました。
お手伝いお参りくださった皆さまに感謝しております。

斎座(昼食)は、檀家さんの奥様方が調理してくださり、好評を得ることができました。

多くの皆さまに支えられながら、今年一年のご多幸を祈らせていただきました。

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17年前の晋山式のときの写真です。丸い香箱を持つ修行同期の和尚さんからの年賀状に「大源寺だよりを送ってくれてありがとう。」とのもメッセージがありました。

彼ばかりでなく写真に写っている人皆さんに、「住職として勤まるのか。」と心配をおかけしていました。

今は「彼は何もできなかったけどね。」と、今年成人を迎えるお稚児さん役の2人にも噂されていることでしょう。

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寒の入り

「寒の入り」ということで、朝6時の鐘を鳴らすときの肌寒さは一際でした。
立春までの間に、風邪にはお気をつけください。
来週の9日に、大般若祈祷会を開催します。晴空になることを、今から祈願しております。

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ご祈祷札

今月の9日に、新年の大般若祈祷会を開催させていただきます。
その際に皆さまにお渡しする「ご祈祷札」の用意をしております。いま朱印を押しているところです。

文章を書くときと同じように、心を込めたものでないと、ご祈祷をしたところで何も仏さまに伝わりません。皆さまと思いを合わせたところに、願いを叶えられるのだと考えております。

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新春を迎えて、掲示板に新しいポスターを貼ったところです。

こちらの掲示板や、大源寺だよりやホームページなどを手探りで始めて3年が経過します。
先日、ご近所ですが、あまりおつきあいのなかった方が、お寺にお見えになりました。
「大源寺だよりを読んで、本屋さんにある仏教の本とは違う新鮮味を感じました。インク代の足しにしてください。」と言われて、お賽銭をくださいました。

お寺が地域社会へ与える影響を感じて、今年も仏さまの教えを広めていきます。

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