仏教会の件で、同じ神戸町の浄土真宗のお寺にお伺いしました。
門前の掲示板には、「忙しいと言って自分を見失うことと怠けること。」はないかと説かれていました。
宗派が異なっても、自分自身の内面を見つめることが大切であることを示しているようです。

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諸行無常

「祇園精舎の鐘の音。諸行無常の響きあり。」とは平家物語の冒頭です。
ご近所のお寺の住職夫婦が、お寺から退かれることを聞き、ごあいさつをしてきました。
父が亡くなってからのお付き合いで、32年間お世話になりました。門前で、奥さまに、「若かりし頃は、ボッとしていて、お酒を飲んでグチャグチャ言っておりました事を思い出します。これまでお世話になりました。」と申し上げました。

何十年も前のことが、昨日のことのように思い出されるなかに、移り変わりの早さにしんみりしておりました。

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雑巾がけ

花粉が多く飛んでいるからでしょうか、本堂の濡れ縁が汚れていました。
雑巾がけをしております。鳥のフンには手を焼いております。

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お野菜

ご近所の奥さまから、お野菜をいただきました。
外出することが多いのですが、お寺にいると、皆さまが気にかけてくださるようです。

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掲示板

久々ののんびりした土曜日ですが、空は雷が鳴っております。
伝道掲示板のポスターを貼り替えました。「あなたにしか 出来ないことが たくさんあるから。」と掲げました。

新入社員をお見かけすると、慣れないことばかりで、右往左往される姿が目に入ってきます。
自信をなくすことなく、「君にしかできないことがあるから。」というメッセージです。

鎌倉の円覚寺の管長を勤められた足立大進老師は、晋山式(住職を継承する儀式)で、「和尚さんの勤めは、ただ聴くことじゃ。」とおっしゃったようです。
いきなり、お寺の使命やビジョンを示すよりも、じっと腰を据えることを説かれたのでしょう。

私も4年ほど前に、ふとした縁で新入社員に越権指導をしたものです。「うるさいお客さんがたくさんいる。でもね、隣の先輩のように、まずは適当にうなづくことだよ。」とお話ししたものです。

余計なお世話だったか、お役に立てたかは、わからないところです。

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相田みつをさんの詩

久しぶりにゆっくりと読書をしております。月刊誌「致知」を読んでるおります。
相田みつをさんの詩を背に、横田南嶺老師と相田みつをさんのご子息が座っておられる表紙から、対談記事があることがわかりました。

相田みつをさんの詩というと、11年前に京都の妙心寺での高等布教講習会において、故松原哲明和尚さまのご指導のもと、必死に覚えた記憶があります。当時はあまり理解していませんでしたが、歳を重ねて、少しずつわかってきました。

「あのときのあの苦しみも、あのときのあの悲しみも、みんな肥料になったんだなあ。じぶんが自分になるための。」という詩は、理不尽なことに何度かあったことが、かえってその後の肥料になるとは、自分を人生経験があったから、わかるのです。

そのような思いを巡らせながら読んでおります。
次に発行する「大源寺だより第6号」は、故松原哲明和尚さまに教わって、苦節を経て皆さまにお伝えすることをメインテーマに書き進めて行こうと決めることになりました。

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ドウダン

朝晩の気温の変化に、まだまだ慣れることができない気候です。
本堂の前のドウダンは、気温差に順応しているようで、きれいに咲いております。

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落花の雨

桜が咲く頃に降る雨を「落花の雨」と言うようです。咲いたと思ったら散ってしまうさびしさがあります。

午前中にお弔いに行ってきました。引導では「花開いて風雨多し。」とこの世の無常を申し上げてから、安穏なることを願わせていただきました。

お弔いの場において、季節の移ろいを言葉にして、共感へと導くことができればと考えておりました。

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托鉢

大河ドラマ「直虎」のなかで、直虎が領内を托鉢するシーンがありました。

領民が困窮を訴えて、徳政令(借金の帳消し命令)を求めてきます。共感することはできても、徳政令を出しては財政が破綻してしまいます。
直虎は自分で領内を托鉢して歩いて、領民の気持ちを分かち合うことで、納得してもらう努力をしたようです。

住職をしておりますと、お布施や護持会費のことで、耳の痛くなることが多くあります。楽とは言えない各ご家庭の経済状況と、お寺の財政状況の間に板挟みになるのです。
「護持会費から、本山参りの補助金を出しているお寺もある。うちでもそうしてもらいたい。」というご意見がありました。
「私もそうして差し上げたい。しかし、そうすると財政は今より厳しいことになります。活動範囲を広げて、皆さまに還元して行きたいのです。」とご説明しました。

相互の理解は、説き伏せるのではなく自ら動くことが必要であると感じておりました。

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夕焼け空

夕焼け空がきれいに映え渡っていました。まだまだ花冷えの毎日ですが、温もりを感じております。

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