今日は30度を超える暑さです。雨が降ったり台風がやってきたりで、気候の変動に心身がなじめずにいます。

庭を眺めていると、ドウダンツツジはオレンジ色に模様替えしていました。気候の変動に順応するのは、長年の智慧かと推察しております。

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お寺にも将来ビジョンがないと、「解散するという手段もある。」と周囲からの心理的な封鎖に追い込まれて行きます。

年中行事を淡々とこなしていくマンネリシステムであったのですが、風穴を開けることに時間がかかりました。

近々、地域高齢者の皆さまをお迎えして、お寺でおもてなしをする会を行なうことが決まりました。継続していくことを望んでおります。

また、永代供養墓や納骨壇の見学においでになる方が増えてきて安心しております。

雨雲の中にいるかのように先行きに不安を抱えていましたが、光が差し込んできたところです。地域を明るくするように貢献して、お寺の役割を果たしていきたいところです。

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庭の隅の花がきれいに咲いています。

檀家の奥さんとお話ししておりました。「庭を管理していくには、費用ばかりでなく根気がいりますね。できるだけ庭木を少ないしたいのが本音ですが、一度に減らすことはできない。先人の足跡をなぞりつつ、これでいいという適正なところに気づくことが大切ですね。」という意見で一致しました。

この10年の間に、大きな木を何本も減らしました。寂しくなったような気がしますが、これまで見過ごしてきた花に目を向けるようになりました。

庭全体の適正なバランスが取れてきたかもしれません。

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午後2時から、大垣のお寺の施餓鬼会にお参りさせていただきました。
このお寺は大垣市の中心地にあり、寺内町という名のようにお寺が多くあるエリアです。

門前に稲荷神社がありました。手前の鳥居が銅で作られています。副住職にお尋ねすると、ご寄進された方の思いがあったようです。
お寺によって異なる歴史を感じ取ることができます。

今年の7月から2カ月にわたる施餓鬼会のお参りが無事に終わりました。大垣市近辺で11のお寺をお参りすることができました。先人からの思いと今後の未来への希望に支えられている思いでおります。

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五十回忌

過去帳を眺めていたら、今年は曾祖母(ひいおばあさん)の五十回忌に当たることに気づきました。

私が生まれる8年前に息を引き取り、身内で知るのは叔父だけです。血縁の深い身内だけで法要を行なうことになりました。

「ひいおばあさんは、今の本堂を建てるときに旗振り役を務めた。」というストーリーを何度も聞いたことが、住職としての私を突き動かしています。

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昨日までの雨空と変わり、澄んだ秋空になりました。
鳩の群れが近所をウロウロしています。

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ハトの大群

住職がいない時間を見計らったかのように、ハトの大群が本堂に押し寄せてきました。

何を求めてやってきたのでしょうか。「雁の寺」ならぬ「鳩の寺」となりました。

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半年ぶりに眼科の検診に行きました。
視力検査で、どういうわけか、裸眼でよく見えるのです。右目はともかく、左目は裸眼視力が1.5もありびっくりしました。

先日、身長を計測したら伸びていました。成長がゆっくりでしたから、まだまだ進化できるのかと考えております。
ただ、自分自身を客観視して、世間を広く俯瞰する力こそが、求められていることを忘れてはいけません。

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地元の仏教会の引き継ぎのため、同じ神戸町内にある真宗大谷派のお寺へお伺いしました。
こちらのご住職は、亡き父と中学校の同級生ということで、姿やしぐさが父に似ているからでしょうか、親しくお話しすることができました。

門前の掲示板に、「亡くなった人を思って 生き続ければ 、亡くなった人は 私たちの胸に 生き続ける。」と書かれていました。今年三十三回忌を迎える亡き父は、今も私の胸に生き続けているようです。

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常に一直心を行ず。

9月に入りましたが、施餓鬼会のお参りは続いております。
午後から白隠禅師が修行されたお寺のひとつである、大垣市の瑞雲寺の施餓鬼会にお参りさせていただきました。
控え室の床の間には、盛永宗興老師が書かれた「常に一直心を行ず。」という禅語の墨蹟が掛けられていました。

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「いつも全力投球で行こう。」とも解釈することができますが、きれいごとになってしまいます。「どんな苦境が起ころうと、自分のなすべきことをすべきである。そうすれば道が開けてくる。」と読み解いたほうが良さそうです。

法要の後の法話のために、80歳を超えた老僧が、30キロ以上車を運転されてお越しになりました。ごあいさつをして、「桑海さん。おじいさんが亡くなって何年経つのかな。」とお尋ねになりました。「31年経ちます。」とお答えすると、「ほうそんなに経つのかな。」と感慨深く語られておられました。
不器用に苦境を乗り越えることを見守ってくださったから、時が経つのが早く感じられるのかもしれません。

私は、「和尚さまは天皇陛下と同じくらいのお年ですか。」と不躾な質問をしました。「わしは、昭和2桁生まれじゃよ。」と笑って答えておられました。一直心を歩まれた大先達の貫禄ある受け答えに感嘆しておりました。