名古屋市の千種駅を降りました。
ふと掲示板に目をやると、「史跡散策路」という看板がありました。お寺や神社がたくさんあります。
今ではビルに囲まれていますが、昭和30年代までは農村地帯でお寺や神社が目印になっていたようです。

 

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地下鉄で2駅のところにあるオフィスに出向くと、システム障害が起きていました。電話やメールなどがないときは飛脚で伝えていたのでしょうか。それともお寺が連絡所になっていたのかと考えておりました。

凍てつくような寒さです。西の空を見上げると、伊吹山が雪に覆われて真っ白になっています。「伊吹おろし」という冷たい風が吹いてきます。

 

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今日は二十四節気の「小寒」で寒さが増してくる日です。この寒さをしのげば暖かくなってきます。
「向かい風のように今の仕事がきつくても、春には追風が吹いてくる。」と念じて過ごしていきたいところです。

 

きれいな月が庭一面を照らしています。夢の中にいるかのようです。

 

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仏教語でいう夢とは、「眠りから覚めても記憶し続けて語ることができるもの。」ていう意味であるようです。どれだけ物事の移り変わりがあっても、存在するものであるのです。

「月落ちて天を離れず。」という禅語があります。光が見えなくなっても、月は存在し続けているのです。

松の木

きれいな青空の下、松の木がそびえ立っています。正月を迎えるたびに元気になっていくようです。

 

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32年前の今頃、祖父が余命3カ月を宣告されました。前年の10月に父が急逝しており、この松を見るのはこれで最後になり、お寺から退去することになると予感していました。

ご近所の校長先生をされた和尚さんが、「君がお経を読みに行けば、お寺を守っていける。」とありがたいお言葉をいただき、下手なお経を読んでいたものです。

僧堂に入ると、「自分が道を究めるために修行するもので、跡取り息子がお寺に住むために資格を取るものではない。」と老師の提唱でのお言葉があり、へこんだこともあるありました。

住職になって20年が経ち、これまで受け継がれた歴史を、どう社会のお役に立てることができるのかを問い続けることを、松の木の前で誓ったところです。

新しい年を迎えて

新年のお勤めをさせていただきました。

この日本ばかりでなく世界が平和であることを祈念しました。

 

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先人からの智慧をもとに、新しい年を良きものにしていきたいと念じております。

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戦没者慰霊法要

地元の戦没者慰霊法要のお勤めをさせていただきました。

 

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写真は昨年のもので、今回は雨の中での法要でした。開始前には、大雨でどうなることかと思いましたが、小雨となり無事に終えることができました。

「73回目の法要に、42歳になる私が勤めさせていただきます。皆さまの篤い思いが天に通じて、雨が弱まりました。」とご挨拶して始めました。
法要の後、ご高齢の男性が声をかけてくださいました。すぐにわかりました。小学校の教務主任を勤められた先生でした。33年前に娘さんのところにピアノを習いに行った思い出話しをしていました。
「桑海さん。大源寺だよりを拝見してますよ。」とお聞きして驚くばかりです。

「先人に感謝してその功徳を自らに当てる。」という供養のありがたさを元旦から感じておりました。

除夜の鐘

明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

 

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除夜の鐘には、多くの方が足をお運びくださいました。鐘の音の余韻に浸りながら、年が明けることを実感されていたようです。

実り多き一年になることを祈念しております。