ご見学

今月に入ってから、お墓へのご見学が多くあります。当日になってからの予約に応ずることができるのは、お寺専従であるからこそできるのです。

ご見学にお越しくださった方には、まず本堂にお入りいただいてお話しをします。お墓からのご見学も理に叶っているのですが、まずはゆったりとした本堂があることから知っていただきたいのです。

どのようなご家庭で、どなたをお祀りするのかをお尋ねしてから、ご案内をします。後追いの電話は控えて、ご見学のお客さまとご縁が合いご連絡があれば、ご契約を結ぶことになります。

樹木葬墓地や納骨堂の問い合わせや申し込みが続きます。

20年前は、10軒程度の檀家さんやご近所の方が訪ねるくらいで、私や母は外に勤めに出て、祖母は老人ホームで過ごすという昼間は誰もいないお寺でした。

毎日のようにお客さまがお越しになり、墓地の新しい会員さまが多くなると、私も母もお顔や名前やご住所や故人名が、すぐに思い出せなくなります。

そこで新しい管理システムを導入することになりました。電話があったら、すぐに検索してお名前とご住所を把握した上で、お答えするようにと考えています。
一般企業なら当然のことかもしれませんが、やっとのことうちでも導入できたところです。

オンライン勉強会

住職塾で学んだ同志とオンラインで勉強会をしました。
お寺を取り巻く環境は複雑で語りにくいものですが、宗派を超えた集まりであるからこそ、語り分析することができるのです。
もやもや感を整理して、次へつなげることができます。

芝刈り

樹木葬墓地の芝刈りを造園業者にお願いしました。
芝は気づかないうちに伸びてきます。今週は晴れの日が続き、お彼岸が近いこともあり、急遽芝刈り作業が行われることになりました。

幼い頃は、お墓が幽霊が出ると聞かされたものです。樹木葬墓地は、幽霊などはいない心地よい空間であってほしいと思います。

長年の課題であった本堂と庫裡の建物登記が完了しました。
手続きには手間がかかりましたが、皆さまのおかげでやっとのこと終わりました。
歴代住職の墓前に行き、報告をしてきます。

午前中は岐阜市まで法事に向かい、午後からはお寺で納骨の儀式がありました。

法事に向かう前に、横田南嶺老師の法話をYouTubeにて拝聴していました。

小さなお寺で生まれ育ち、動きは機敏ではない私でも宗教者として過ごすエネルギーを与えてくださり感謝しております。

納骨堂へのお参りが続きます。
足をお運びくださり、お寺に住む者へよき刺激になります。
皆さまのお越しをお待ちしております。

臨済録

名古屋の政秀寺へ行き、木村太邦老師の臨済録の講話を聴聞に行きました。

臨済禅師とお師匠さんの黄檗禅師とのやり取りは、事情を知らない人には理解がしづらいものです。
木村老師が、何度も繰り返して解説されるうちに、次第にわかっていけるかのようでした

帰り際、バス停まで行こうとすると、娘ほどの若い女性がチラシを渡してきました。事情を知らない私は、あっけにとられるばかりでした。

たまに出てくる都会で、高尚な話を聞き、知らない世間の一面を見るというのは不思議な組み合わせでした。

 

お弔いに行きました。
初めてのお宅で、これから信頼関係を築いていくには、わかりやすい話しをしていくことが大切です。
私はお経や説法がうまくありませんが、うまくないなりにも伝わっていくと思います。

大学や未来の住職塾の先輩の浦上哲也さんが本を出されたので、さっそく購入しました。

「てきとう」をテーマにわかりやすく説かれています。お寺の跡取り息子として生まれ育った私は、何かと世間体を気にして、がんじがらめになっていました。

考えこまずに、適当に生きていくことが大切で、それが真の安心なのであると学びました。

昨年から苦節が続き思い悩みました。浦上さんは、私に温かい言葉をかけてくださり、どれだけ救われたかわかりません。そこで、思い悩みすぎないことが安心なのであると思いました。

仏教の教えを、わかりやすく優しく説かれて、多くの方を安心に導く著書を書かれた浦上さんに感謝しております。