予定管理

電話がよくかかってくる一日でした。
フリーダイヤルや非通知はつながらない設定にして、昔に比べたら着信数は減ったものです。

今日かかってきたのは、法事のご依頼の3件でした。LINEでのご依頼もありますが、電話でのご依頼が多くあります。

今では、予定をスマホやパソコンで管理するので、出先でもすぐに確認できます。

20年前はファイロファックスの手帳でしたので、随分軽くなりました。
スマホやパソコンになって、予定を管理しやすくなりました。

小学生の頃はノートを取らずに、先生によく怒られました。国語の書き出し書き込みをしていないのは、クラスで私だけでした。
担任の先生が、近所の校長先生をされたお寺のご住職に、「桑海くんは、ノートを取らないから、本当に困った児童です。」とぼやかれていたそうです。

ノートを取らなかった私でも、予定を管理できるようになった時代の進歩に感謝するばかりです。

先日の境界線確定の風景です。
この辺りは、昔はもっと鬱蒼としていて、隠れん坊ができました。

小学校4年生の時、サッカー少年団に行くのが嫌で、ここで隠れていたら、上級生に見つかって連れて行かれました。

その時に叱られた監督が、今は納骨堂の会員さんですから、人生はどう転ぶかわからないものです。

その後、少年団に行くのが嫌で、小僧さんごっこをしていました。他界した父や祖父の替わりにお経を読んだら、みんなほめてくれたものです。

雲水になったら、その甘さが出ていましたし、その後にうつ病になった時も、「おばあちゃんやお母さんが甘やかして育てたからだ。」と批判されたものです。

40年も経てば、世間の評価や価値観も変わるものです。鬱蒼とした庭ではなく、明るくて整理した空間にしていけば、住む者もお客さまも幸せになることと思います。

夕暮れ時になってから、草取りを始めました。
樹木葬墓地に行くと、桜の枝も手向けられています。
趣きを感じますね。当初は予想もしませんでした。

永代供養墓にもお花がたくさん手向けられています。
お墓参りのお客さまとお会いしました。

うちは、お客さまが挨拶していかれます。23年前、修行同期の和尚さんが住職をするお寺に行って、留守番していたのですが、お墓参りのお客さまは、「住職に用はない。」とそそくさと帰って行かれて、味気なさを感じたものです。

住職とのコミュニケーションがあって成り立つ関係性であると思います。

草取り

夕暮れ時に樹木葬墓地の草取りをしているうちに、日が暮れていきました。
草取りをしているうちに、修行同期の和尚さんから電話があり、電話をしながら手を動かしていました。
29年前に瑞泉寺で、彼とおしゃべりをしながら作務をして、怒られてまたおしゃべりをしていたことを思い出しました。

明かりがついてナイター草取りができて、稼働しやすくなったものです。

明かり

お客さまが多くなると、いろんなお声が届きます。
「夜になると暗くてお墓参りができない。」とか「本堂の内陣が暗い。」といったご意見です。
電気屋さんに依頼して、樹木葬墓地と本堂の内陣に明かりを入れました。

これで、暗くなってもお参りができます。

39年前の祖父の葬儀の終わった日に、大勢のお客さまがいらっしゃる時に停電が起きて大騒ぎでした。タコ足配線が災いしたようです。

これで安心して過ごして、お客さまにゆっくりとお参りいただけます。

2週間前、甥が「伯父さん。内陣が暗いよ。」とクレームを言ってきました。「もうじき明かりを入れるよ。」と言っていました。

このやり取りを甥が40年後に覚えていてくれるとありがたいです。

 

境界線

うちのお寺の北側に地区の農業倉庫があるのですが、境界線が曖昧な状態で100年近く経過していました。

境界線と思われていた所は、以前は用水路であったことが判明して、お寺と区長(町内会長)と役場の職員の三者立ち会いで境界線の確定をしました。

境界をはっきりさせておかないと、後世に憂いを残すことになります。
複雑なことでも、少しずつ片付けていきたいところです。

葬式仏教価値向上委員会

平林寺をお参りした後、東京都の芝にある仏教伝道会館に行き、葬式仏教価値向上委員会の勉強会に参加しました。

こちらの勉強会には12年お世話になっており、毎回著名な講師がお越しになります。

今日の講師吉川 美津子さんで、学研で介護事業に携わっておられます。
介護施設や特別養護施設に入居されているご高齢の方が息を引き取られた時、それまでで菩提寺の住職がお弔いをするかというとそうではありません。

入居された時点で菩提寺との関係は希薄になり、お亡くなりになった時点では、葬儀社の指定する住職がお弔いをすることが多々あります。

介護施設や特別養護施設でお入りになった時点で、葬儀やその後のこともサポートしてくださるのあれば、ありがたいことです。

介護施設や特別養護施設から葬儀や納骨へのワンストップの取り組みを学ばせていただきました。お寺がこれから積極的に前に出て行く必要を感じました。

祖母が介護施設や特別養護施設に入居している時、法衣のまま施設に入って行きました。通常なら縁起でもないとクレームがあるのですが、「桑海さんお孫さんが来たよ。」と緩やかな雰囲気でした。

こんなのんびりした雰囲気で、介護施設や特別養護施設の方とのご縁を深めていきたいものです。

平林寺

30年前からお参りしたいと思っていたのですが、行けなかった埼玉県新座市の平林寺にお参りさせていただきました。

松竹寛山老師は、タクシーを使わずにバスで移動されるのをお聞きしていましたので、最寄りの駅からバスを使って平林寺まで向かいました。

境内をぐるりと回って、僧堂の玄関へ向かい、雲水さんに「老師さんに一言ご挨拶させてください。」と名前を申し上げると、何と隠寮まで上げてくださいました。

案内してくださる雲水さんが、そろりそろりと歩かれるので、足音を立てる私もそろりそろりと歩きました。

隠寮で松竹寛山老師に相見して、30分ほどお話しして、きれいな中庭をご案内くださいました。老師は身軽に歩かれます。私は坂をこけないように歩いていました。

松竹老師が門前のバス停までお見送りくださり、大変恐縮しております。

臨済宗の中でも、日本大学卒業の和尚さんは数少ないのですが、遠いところに大学の先輩の老師さんがおられて、心強いです。

小黒澤 和常さんとご一緒して、2日続いての船井総合研究所の勉強会でした。

樹木葬墓地を造設して7年経ち、多くのご縁ができて活性化してきました。
当初はお葬式や法事が増えていくとは予想しませんでしたが、多くなって兼務していた役所を退職して住職に専念するようになりました。

土地のオーナーではなく、樹木葬墓地会員に積極的に布教していくことが、お寺を活性化して仏さまの教えをお伝えする本来の姿であると思います。

千葉県のお寺のご住職のお話しをお聴きして、お寺でお葬式をして、本堂で法事をお勧めして、LINEやブログや寺報でお伝えして信仰を深めていただくように、導いていく必要性を感じました。その後、同じビルで大学時代の同級生の鳥井正彦さんとお会いして、お寺ができる社会貢献について語っていました。

東京まで出てくると刺激になりますね。30年前の大学時代は刺激が強すぎましたが、50歳を前に刺激を励みにしています。