プリエンド協会の終活セミナーが、名古屋市中村区にある善成寺であることを知り、午前中の仕事を終えてから参加させていただきました。
玄関を入ると、坊守さんがお迎えくださり、名刺をお渡しすると私のことをご存じでした。こちらの三兄弟にはお世話になっていて、長子相続で孤高な気持ちで住職をしている私には、見習うことが多くあります。
椙村副住職はお話しは、よく構成されていて、ウェルビーイングから終活を展開されていて、非凡なセンスを感じました。
うちのお寺でもお世話になった山田慎也さんの介護のお話しでした。
介護というと苦い思い出があります。24年前に祖母が脳梗塞で身体が不自由になり、介護が必要な状態になりました。2001年に介護保険制度が開始したのですが、子どもが親の介護を見るのが当たり前とされる時代でした。
母は今は私と同じくらいの年齢で、現職の教員でした。50歳で退職して、介護に専念すべきと祖母の兄弟は主張するのですが、収入はなくなります。
大叔母は「一寛くんが稼げないから、お嫁さんは仕事を続けなければならない。」と隣り近所に吹聴したものでした。
生老病死の四苦に備えて何か対策を打っておく必要があったのですが、報恩謝徳を尊重して生きてきた祖母には難しいことだったようです。
私も介護保険のことを学んで、祖母のいる老人ホームによく足を運んだものでした。「ここには、じいさんの旧制中学の教え子の先生がいる。と教員の妻であったことを誇っていました。
これから、母が介護が必要な状態になり、またお寺にご縁のある方のお手伝いができればと思い、受講しました。
この先、介護が切実な問題になります。肉親同士で骨肉の争いにならないように、正確な理解が必要になります。
