祖父が卒業した東京大学。その赤門の向かいにある法真寺で開催された、T-sousaiの勉強会に参加しました。
今回の勉強会は、築地本願寺や西本願寺で改革に携わってこられた安永雄彦さんのご講義を中心に進みました。
安永さんは、銀行勤務や経営コンサルタントとしての経験を経て、50歳で得度。築地本願寺では宗務長として、カフェや合同墓、会員制度など、従来のお寺の枠にとらわれない改革を進められました。その後は西本願寺でも、組織改革や寺院の将来に関わる仕事に携わってこられた、仏教界では大変異色の経歴を持つ方です。
今回のご講義は、いつも以上に厳しい論調でした。
「今までと同じことを続けているだけでは、多くのお寺はこれから存続できなくなる」
人口減少、檀家制度の弱体化、葬儀や供養に対する価値観の変化。お寺を取り巻く環境は、私たちが思っている以上の速さで変わっています。
特に痛感したのは、住職が外で働いて稼いできた給料で、お寺の赤字を補填するという、私たちの地元でも見られる寺院経営のあり方は、今後ますます難しくなるということです。
これまでは、兼業住職が学校や役所、会社などで働き、その収入によって寺院を守ることができました。しかし、住職自身の高齢化や後継者不足、働き方の変化を考えれば、その方法だけに頼り続けることには限界があります。
お寺そのものが、地域や社会に必要とされ、人が集まり、継続して運営できる仕組みをつくっていかなければなりません。
大源寺では、樹木葬や納骨堂、永代供養、葬儀や法事、寺報やLINEによる情報発信など、時代に合わせた取り組みを進めてきました。
しかし、今回のお話を伺い、まだまだ現状に安心してはいけないと感じました。
伝統を守ることと、何も変えないことは同じではありません。
守るべきものを守るためには、変えるべきところを勇気をもって変えなければならない。地域との接点を増やし、悩みや不安を抱える方に寄り添い、お寺が社会の中でどのような役割を果たすのかを、これまで以上に明確にしていく必要があります。
今回の勉強会は、大源寺を護持し、次の世代へつないでいくための、大いなる学びとなりました。
祖父が学んだ東京大学の赤門を眺めながら、私もまた学び続け、考え続け、行動していかなければならないと、気持ちを新たにしました。
お寺の未来は、誰かが守ってくれるものではありません。
今を生きる私たちが、未来を見据えて一歩ずつ築いていくものです。
