お盆の一日

今日は朝から、お盆のお参りや法事が続きました。

訪問先では、仏壇の前に座ってお経を読み、ご家族の皆さんにも般若心経を一緒にお唱えいただきました。ご先祖さまを迎える提灯やお供え物について尋ねられることもあり、それぞれの家に伝わる習慣を伺いながら、無理のないお祀りの仕方をお話ししました。

軒先や縁側からご先祖さまをお迎えするという昔ながらの習わしも、今では目にする機会が少なくなりました。それでも、一軒一軒のお宅を訪ねると、形は変わっても、ご先祖さまを大切に思う心は変わっていないことが伝わってきます。

読経の後には、ご家族の近況や昔のことを伺いました。眼鏡や健康の話、仕事や家族の話など、何気ない会話の中にも、その家が歩んできた時間があります。お経だけで終わらず、こうして皆さんのお話を聞くことも、お盆参りの大切なひとときだと思います。

お寺では法事も勤めました。暑い中をお参りくださる方々に、できるだけ落ち着いて手を合わせていただけるよう心がけました。椅子を整え、お位牌やお供えを確認し、皆さんと一緒に読経する。一つひとつは日常の務めですが、その積み重ねが、ご家族と亡き方とのご縁を結び直す時間になります。

一日中、お経を読み、人と語り、それぞれのご家庭に受け継がれてきた祈りに触れました。忙しく過ぎた一日も、振り返れば、どの出会いも一度きりの尊いご縁です。

帰ったら、お墓にいっぱいお花が手向けられていました。

花は何も語りません。それでも、手向けた人の心も、迎えられた仏さまの心も、そこに静かに現れています。無言の花に、今日一日の答えを教えられたような気がしました。