朝、境内の草取りをしていると、近所に住む同級生のお母さんが通りかかり、
「住職、お世話になります」
と声をかけてくださいました。
しばらく立ち話をしたあと、9月27日に大源寺で開催する「終活セミナー」のご案内をお渡ししました。
このお宅の三兄弟とは、子どもの頃からの顔なじみです。集団登校では、歩くのが遅かった私は、からかわれたり、つらい思いをしたりしたこともありました。
その記憶が残っているため、甥っ子にも、
「歩くのが遅いと、いじめられていないか」
と心配して尋ねることがあります。けれども、どうやらそれは私の杞憂のようです。時代も、子どもたちの関係も、少しずつ変わっているのでしょう。
長く同じ地域で暮らしていると、楽しいことばかりでなく、さまざまな思い出があります。それでも年月を重ね、こうして自然に声をかけ合い、お寺の催しをご案内できる関係になりました。
これもまた、お寺の教化が少しずつ地域へ伝わり、ご縁として結ばれている姿なのかもしれません。
過去の経験も、今の出会いも、すべてが人を思いやる心につながっています。朝の何げない会話から、そんなことを感じました。
