鐘楼の修復工事が始まりました。
一日がかりで、瓦や野地板など屋根の上のものを取り外すことからのスタートです。
すっぽりと消えた頂上から、棟札(むなふだ)が出てきました。
大正時代に建立したときの、棟梁と副棟梁のお名前が書かれていました。
棟上式の日時などの詳細は書かれていませんが、文字にならないところから、100年前の工事にかける熱い思いが伝わってきました。
禅の言葉に、「不立文字」というものがあります。文字による伝達を否定するわけではなく、文字の書かれた背景から先人の心を推し量るということです。
工事に立ち会って、今も昔も多くの皆さまにお世話になって大源寺が成り立っていることを感じました。