墓じまいが取り上げられていました。

今朝、NHK「おはよう日本」で墓じまいが特集されていました。

墓じまいの流れや費用、トラブルについて紹介されていましたが、私には「何を今さら」という印象でした。

お墓の承継が難しくなることや、管理できなくなる時代が来ることは、10年以上前から分かっていたことです。

そもそも、なぜここまで墓じまいが増えたのでしょうか。

97歳の大叔母の話が印象に残っています。

今から65年ほど前、近所でお墓を建てる家が増え、「隣に負けないように」と姑に勧められてお墓を建てる家庭が少なくなかったそうです。

高度経済成長の時代、お墓は家の象徴でもありました。

幸い、大源寺は祖父が教員との兼務で寺を守っていたため、お墓の販売を必要以上に広げることはありませんでした。それが結果的には良かったのだと思います。

8年ほど前から大源寺が取り組んできたお墓づくりのコンセプトは、**「後世に負担をかけないこと」**です。

お墓を販売して終わりではありません。

クラウドで契約や納骨を管理し、LINEや『大源寺だより』を通じて、お寺の近況を継続してお伝えしています。ご縁が途切れない仕組みを大切にしています。

一方で、お墓を次々に販売することだけを目的にすると、まるで大都市の雑居ビルのように墓地が埋め尽くされ、将来の管理や承継の問題が積み重なってしまいます。

これからのお寺や墓地に求められるのは、「いくつ売るか」ではなく、「どれだけ長く安心してお付き合いできるか」ではないでしょうか。

墓じまいが話題になる今だからこそ、お墓の本当の役割と、後世に負担を残さない供養のあり方を、改めて考えていきたいと思います。