大般若祈祷会

明後日に迫った大般若祈祷会の準備をしていました。
いつもは年末に準備をすることもありますが、年末に忙しくて手が回らず、お正月の支度をするだけで、大般若経の経箱を並べたり、戸帳をかけることは、期日に迫って行いました。

臨済宗のお寺では、戸帳を本堂の内陣の入り口にかけることが一般的ですが、うちのお寺は豊かではなかったので、昭和15年に本堂が建ってから昭和43年まで御簾(みす)をかけていました。

昭和43年に檀家さんの寄進で戸帳を新調しましたが、他のお寺のようにいつもかけておくのではなく、行事の時だけかける伝統が続いています。

今から13年前に御簾を新調してからも、普段は御簾をかけていて、戸帳と併用しています。

大般若会は昭和29年から行われるようになりました。当初は箱が桐だったのですが、虫に食われていまの物に代わりました。
その時に十六善神の掛け軸と大般若経600巻が新調されました。

経本の後ろには、檀家さんの菩提を弔うために戒名が書かれています。皆さんのご寄進があってできたことが伝わってきます。

準備をしていると、お墓参りのお客さまがお越しになりました。雪が残っている中お越しくださいました。花立をたくさん用意しているのですが、足りないので慌てて出て行きました。

皆さまとのご縁で成り立っていることを感じる一日でした。