懈怠の比丘

午後になってから雨が上がり、お掃除日和となりました。
まずは、北門の道路沿いの伝道掲示板のポスターを貼り替えました。雨が降り続く季節もとらえ方によっては、潤いとなることを掲げました。

その後、庫裡や本堂の窓を開けて、新鮮な空気を入れて掃除を始めました。
床の間の掛け軸をどうしようかと考えていたら、明日は神戸市の祥福寺で河野太通老師のもとで修行された和尚さまがお越しになるので、河野太通老師の墨蹟を掛けました。


「懈怠の比丘、明日を期せず」とお読みするようです。私は28年前に僧堂に入門した時、動きが悪くてよく叱られました。住職になってからも、将来のビジョンを描けずに、右往左往したものです。

「道を求めて進んでいかないと、惰性になってしまう。」と修行僧を戒めた言葉であると思います。

「跡取り息子で、お爺さんの時と同じようにお寺を守っていけばいい。」という考えでは、先は暗いものになっていたと振り返っています。