森清範和上のご法話

車で1時間ほどかけて40kmの道を進み、三重県いなべ市にある聖宝寺にお参りさせていただきました。
こちらのお寺で、京都市の清水寺の森清範和上がお越しになってご法話をされることを知り、中井 泰山ご住職に私も聴聞させていただいてもよいかとお尋ねしたら、快諾をいただき喜んで向かいました。

 

 

本堂へ上がると、聴衆が多くて満堂になっていて、空いている席を探して座りました。般若心経と延命十句観音経をお読みして、森清範和上をお迎えしました。

森和上は、年末になると、今年の一文字を揮毫されるので、高尚なお話しをされるとイメージしていたのですが、庶民的な目線でお話しをされて、わかりやすいお話しで聴衆の心をつかんでおられました。

心こそがこの世界を変えると、「万法唯識」のお話しをお聴きしてハッとしました。臨済宗では、「大いなるかな心や。」と栄西禅師が説かれましたが、心の重みを感じることができました。

 

 

帰り際に、中井ご住職にご挨拶して、聖宝寺さまとうちのお寺の法縁が深いこと、私が修行した犬山市の瑞泉寺の隣の塔頭寺院のご住職と同宿であられたこと、うちの近所のお寺のご住職が手伝いに来られていたことをお話ししてご縁の深さを感じておりました。そして、日本大学の先輩でもあり、思わぬところにご縁の深い和尚さまがいらっしゃいます。

思わぬご縁のありがたみを感じるのがお寺の世界ですね。