草野妙敬さんのご本のご縁

住職塾以来お世話になっている飯田 正範さんがご住職をされる名古屋市中川区の瑞因寺へお伺いしました。

10年ほど前から住職塾でご縁のできた、群馬県館林市の草野妙敬さんがお越しになり、新しい本を出版されるので、こちらでのお披露目と意見の分かち合いの会でした。

仏教の教えというと、五戒に始まる厳しい戒律でがんじがらめな生活規律があるけれど、間違った理解では、多くの人をかえって不幸にしてしまいます。

新刊の本を拝見して、人間の心をありのままに表現する源氏物語に趣きが似ていると思いました。

こうしなければならないという縛りで生きていても、それは虚妄のようなものです。もちろん守るべき道徳や法律はあります。
私の場合、祖母に「変わったことをすると人が笑う。」とか、ある和尚さんは「お前バカだな。」と罵倒されて、思想矯正をされたものですが、場所や環境が変われば、価値観も変わるものです。
人の考えも空気のように変わっていくものです。

目の前にあった空のペットボトルを見て思い出しました。いつもは不要になると捨ててしまいますが、16年前に閉鎖病棟に入院した時に、退院する人から「お茶入れに使ってください。」と空のペットボトルをいただいた時はうれしかったものです。

退院して、ある方に挨拶に行くと、ろくに見舞いの言葉もなかったものです。

諸法無我という言葉が思い浮かんで発言しました。この世は自分の思いや価値観に縛られていますが、それは一時的なもので普遍のものではありません。
広い心で多様性を認めていく、草野さんや飯田さんのファンになって、お寺を後にしました。