勝海舟と西郷隆盛が会見をしたという東京の芝にある仏教伝道会館で、寺院デザイン主催の葬式仏教価値向上委員会の勉強会に出席してきました。
今日のテーマは、終活相談窓口を運営する檜垣圭祐さんをお迎えして、終活相談にお越しになる方がどういうことに真剣に悩み、どう手を施していかれるのかという講義をお聴きしました。
一昔前は後世の人が無難に後を片付けてくれると思い、自分の死後のことは縁起でもないと、語ることも憚られたものでした。
今では、自分の死後のことを積極的に考えて、元気なうちに後世に負の遺産となるものを片付けておこうという考えが広まってきました。墓じまいや実家じまいという言葉が当てはまります。
今日の講義は、お寺がどう取り組めばよいのかの提示はありませんでしたが、相続に始まる終活の全般のことを概括的に捉えることができました。
講義の後の分科会では、檀家さんや墓地会員さんで、おひとりさまになったりして、身元保証や死後事務委任などが必要になる方に対して、どう手を差し伸べていったらいいのか意見がありました。私としては積極的に手を差し伸べていきたいところですが、親族との兼ね合いで難しいところもあります。
同じように、手を差し伸べていきたいと思う全国のお坊さんと意見交換をして、今後の横のつながりを構築をしていくきっかけを作りました。