過日の事故につきまして

謹啓 招かれざるウィルスが日々の生活に大きく影響しているこの頃でございますが、皆様におかれましては健やかにお過ごしでいらっしゃいますでしょうか。

さて、すでにお聞き及びのこととは存じますが、去る二月二十六日、私は自家用車を運転中に歩行者をはねてしまい、その結果、その方の命を奪ってしまうこととなりました。「あのとき、もっと注意深く前方を見ていれば」と、後悔ばかりが心の中に湧き上り、ご本人様の苦しみ、ご遺族の心の痛みを察しますと、無念の思いでいっぱいでございます。

事故当初は混乱し大変狼狽しておりましたが、一定の時間が経過した今、現実をしっかりと受け止めることができ、自らと向き合い、そしてご遺族様に真摯なご対応をさせていただく準備を整えております。

このたびの事故について、岐阜新聞ならびに中日新聞で報道されたことから、皆様からご心配のお声を頂戴いたしました。叱咤と激励を頂戴いたしました。ご先祖様の安寧を守る僧侶の身でありながら、このような事故を起こして、皆様をお騒がせしてしまい誠に申し訳ございません。そして、お心をお配りいただいたことに心より感謝を申し上げます。

私は、このたびのあってはならない出来事に生涯を通して向き合い、人として僧侶として、真摯に過ごしてまいります。お騒がせして本当に申し訳ございませんでした。

社会はまだまだ混沌の中にありますため、皆様におかれましては、くれぐれもご自愛くださいませ。

謹白

住職 桑海 一寛