ムラサキシキブ

お寺の庭に、紫色の植物が咲いております。「ムラサキシキブ」というようです。
江戸時代になって、この名前がつけられたようです。程よい紫色が秋の気配を感じさせます。この彩りがいつまで続くことかと眺めております。
「めぐり逢ひて  見しやそれとも分かぬ間に  雲隠れにし  夜半の月影」とは、源氏物語を書いた紫式部の和歌です。

「見たかと思ったらいつの間にか消えてしまった。」という情景とは異なるようですが、不思議な出来事を思い起こさせるムラサキシキブです。

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