三要

月に一度の法話の会である「无名会」で臨済録の講話をお聴きしてきました。

 

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臨済録の冒頭にある「上堂」の読み下しです。修行僧が臨済禅師に禅の重要な心得を尋ねます。
「三つの要素である三玄門が具わっていなければならない。(三玄門の説明は省きます。) そうしてそのいずれにも、3つの重要な働きである三要(①法理 ②智慧 ③働き)が必要である。」と説かれたというストーリーです。

 

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「理屈ばかり説いてもいけない。頭の回転が速くて秀才であれば頼もしいが、それでは足りない。器用であることは、どこへ行っても強みになるが、器用貧乏というように究めることが難しい。法理と智慧と
働きの三つが具わって、仏道を究めることができる。」と説かれているようです。

「長く仏道を説いていてはいけない。自分に酔いしれることなく頭を使い、身体を動かすことを怠るな。」と臨済禅師からのメッセージが伝わってくるかのようなでした。