古い縁

うちのお寺の本寺の慈渓寺の開山忌のお参りに行きました。開山さまというのはお寺を開かれた初代住職のことで、開山忌とは開山さまの遺徳を讃えるための法要です。

慈渓寺の開山さまは愚堂国師と言って、350年ほど前に臨済宗の教えを広められた和尚さまです。愚堂国師のお弟子さんの密雲玄密和尚が二代目の住職として継承されて、その後隠居所として、うちのお寺の大源寺を開かれました、

写真にあるのは、愚堂国師が弟子の密雲和尚に与えた書面です。細かい解読はできませんが、「お前に教えることはもう教えた。」というメッセージであると思います。
この書を感慨深く読んでお寺を後にしました。

うちのお寺へ戻り、古い書籍を読んでおりました。密雲和尚が慈渓寺の住職をしていたとき、一人の修行僧が訪れて、教えを受けていたようです。その名は節外祖貞と言います。

節外さんは、東京都世田谷区野沢にある龍雲寺というお寺を開かれた和尚さまです。偶然にも、私が明日お伺いするお寺です。10年前から2年間、法話の講習会でたびたびお伺いしていましたが、そんな歴史など知りませんでした。

今日、8年ぶりにお伺いしますが、古い縁を前日に知るとは不思議な思いです。

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