喝とは悟りに導くためのメッセージです。

臨済宗の葬儀では、導師が引導のときに「喝」と大きな声で叫びます。

住職が初めて葬儀をさせていただいたとき、マイクに向けて大きな声で叫んだものですから、参列者がみんな震え上がってしまうということもありました。

「人に説教をするために、喝を言い渡す。」のではなく、「悟りの道へと導くための喝。」なのです。

そのためには、導師を勤める和尚が、清浄な心で他人と向き合っていることが大切です。

一方的な喝ではなく、お互いさまの喝でありたいものです。
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