拈華微笑

母が活けた花で「春の風」と言います。冬に戻ったかのように、風が吹いています。

 

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午前中、お弔いに行ってきました。喪主さまから「花が好きでした。」とお聞きしたので、戒名に花を入れようと考えていました。

お釈迦さまが説法されたとき、一輪の花を指し示されました。聴衆がキョトンとする中、マカカショウ尊者がにっこりと微笑みました。

お釈迦さまの心の内を察したのです。「拈華微笑(ねんげみしょう)」と言うストーリーです。

「拈華」の二文字を戒名にお入れしました。家族やお身内が心を察したという意味を込めました。

人の心を伝えて察することのできる、花の不思議な力を感じるところです。