水離れて元海に入り

朝の長良川の風景を撮ってみました。

岐阜県の西南に位置する西濃地方は、木曽川 長良川 揖斐川と3つの川に囲まれる平野地帯で、水害に悩まされてきました。

生活を潤すこともあり おびやかすこともある水もやがては、海に帰っていきます。

 

お葬式のときにお唱えする引導のなかで、「水流れて元海に入り、月落ちて天を離れず。」という禅語を引用することがあります。「この世での人の命が絶えたとしても、海に入る水や、見えなくなる月のように、消滅することなく、大自然の命となって生き続ける。」ということです。

 

日頃の何気ない風景にも、大いなる命が宿るものです。

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