永代供養

「永代供養をお願いしたい。」というお問い合わせをいただくことがあります。
10年前は、跡取りがいないご家庭が、いつまでも供養が続くようにという願いを込めての意味合いで、「永代供養」という言葉が使われていました。

今では、お寺の納骨堂や合祀墓にご遺骨を安置して供養を続けるという意味合いに変容してきました。時には、石塔のお墓を片付けることを前提にするお考えをお聴きすることもあります。

そんな時には、「ぜひうちのお寺で。」ではなく、「まずはご家庭やご親戚の間でご相談を。」と申し上げております。これまでの先人の想いがあるのですから、簡単に変えていいものではないと考えております。

学生の頃、鎌倉の円覚寺へ行き、足立大進老師の法話をお聴きしたことがあります。『「ぜひうちのお寺に」という和尚さんのお寺ではなく、「よくよく考えておいでください。」という和尚さんのお寺に向かうべきです。』とおっしゃったことが、20年以上経って思い出したところです。

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