詩集百選

漢字が多くてわかりにくい仏教の教え禅の教えを、どのように説くのか。11年前に故松原哲明和尚さまから、詩歌を用いることを教わりました。法話の原稿に詩歌を入れましたが、詰め込みすぎていて「コピペ」の状態であったことを思い出します。

横田南嶺老師が、敬愛される仏教詩人の坂村真民先生の詩集百選を出版されました。日曜説教での講義を元に拝読しております。
坂村真民先生は、詩に「たんぽぽ」を多用されるようです。「たんぽぽの種のように、どんな遠いところへも飛んでいって、その花言葉のように、幸せをまき散らしたいのです。」という詩には、観音さまの慈悲の心を思い浮かべます。

理屈でわかっていても心の琴線に触れるお話しをするのは、一生かけて積み上げていくものでしょう。

私はたんぽぽではなく、稲穂とか瑞穂という言葉を多用します。農村地帯の生まれ育ちであり、苦心して稔ることを見ていたから、一念を貫く思いを託しているのです。

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