野菜根を煮て

ご近所のお宅からお野菜をいただきました。

住職は料理をすることが苦手ですが、野菜を毎日いただきます。

野菜を見ていると、興禅大燈国師遺誡の一節を思い出しました。

「野外に綿絶し、一把芽底折脚鐺内に、野菜根を煮て喫して日を過ごすとも、専一に己事を究明する底は、老僧と日日相見報恩底の人なり。」というところです。

「お寺というものに属さず、野菜を育てて調理するなどして毎日を過ごす人も、誠に参禅弁道するしていれば、修行道場で老僧に教えを受けることと同じほど、尊いことである。」という解釈でしょうか。

お寺の組織というものにとらわれ安住するものにとって、野菜が僧侶のあり方を教示してくれるようです。

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