暖かい一日でお墓参りのお客さまが多くお越しになりました。
梅の花の開花も近づいているようです。

50歳を手前にして、ようやく庭の木のありがたみが伝わってきます。
祖父が勤務先の学校から苗を買ってきて、祖母が場所を選んで植えました。

私の子どもの頃はうっそうとしていました。毎年7月の梅雨明けに庭師さんの剪定作業が始まりましたが、暑くて効率が悪く、祖父母が庭師さんの切った木を追いかけて集めていました。

祖父が他界してから、祖母が自分の年金で庭師さんの費用を払っていましたが、檀家さんから不評で、近所の和尚さんから「税務調査が来るよ。」と脅迫されるやらで、目を背けていました。

祖母が他界してから、母とお寺のことに向き合い、7年前に樹木葬墓地を始めて、気づかなかったお寺の価値に気づいて、多くの人に提供しようと思うようになりました。

お客さまがお越しになり、にこやかに帰って行かれる風景は子供の頃にはなかったことです。

住職が価値に気づいて安心すれば、きっと皆さまに幸せを届けていけると思います。