納骨堂や樹木葬墓地の見学においでになる方が増えましたが、「私が息を引き取ってからのこともお願いしたい。」というご依頼があります。

端的に言えばお経を読むばかりでなく、葬儀の喪主の役割やその後の追善法要も行なってもらいたいというご要望です。

そのようなご要望にお応えできるようになればと、東京の三田まで行き、「弔い委任講座」を受講してきました。

 

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「死後事務委任契約」という法律の用語があります。お坊さんが法律家のように、死後のことをお引き受けするのは、ためらわれるところです。いろんな業界との協力関係によって、依頼者のご要望にお応えしていくという大枠を学ばせていただきました。

「お坊さんは朝刊のようだ。袈裟着て経読む。(今朝着て今日読む)」という皮肉のダジャレを、聴いたことがあります。法衣を着てお経を読むばかりという世間からの批判もあるのでしょう。

老病死に寄り添うことは、僧侶の元々の役割であることに違いありません。

「小さな親切、大きなお世話」とならないように、日頃からのコミュニケーション力が問われるところです。