本寺である慈渓寺の三十三回忌のお参りに行ってきました。
保育園を創設されて、教育者としても功績のあった先代和尚さまの遺徳を偲ぶ法要でした。
お亡くなりになった昭和61年の頃は、今とは価値観が異なりました。
父と祖父が立て続けに亡くなった頃で、10歳にもならない私がお寺の代表としてお参りに行っていました。
小さなお寺の住職は、公立学校の教員を勤めることが多く、手伝いに来ていた雲水さんに「あんたは僧堂に行けただけ幸せなのだ。私は行きたくても、いけなかったのだよ。」と語った和尚さんもいました。
この32年の間は、先人のおかげでお寺を守ることができました。今後は逆風の中の山道を登る覚悟が必要となると感じておりました。
法要の後の更衣のとき、こちらのお寺のお子さんがおんぶを要求してきました。早くも逆風の中の山道に入りました。