致知出版社から発売されている、鎌倉の円覚寺管長の横田南嶺老師の講演のDVDを拝見させていただきました。
「本当に光を知るためには、闇を知らなければならない。」と身にしみるメッセージがありました。
横田老師は、苦悩されたエピソードをもとに、「どん底に落ちて、その経験から、微笑むことのありがたさを知ること。」の大切さを説かれました。
先日、大学時代の同級生と思い出話をしておりました。「ぼくらの大学時代は、本当に大変な時代だった。でもその経験があるから、這い上がるエネルギーが湧き出るんだよ。」と語っておりました。
住職になった頃、修行道場の後輩から、「あなたが(僧堂に)いたときは楽だった。檀家の少ないお寺でどうやって行くのですか。私は大きなお寺に入るから安泰ですよ。」と言われたものです。
そんな打ちひしがれることがあったからこそ、お寺を運営するには何が必要かを追い求めて、多くのすばらしい出会いがあるのです。
心から共感することができる、すばらしい講演を聴くことができました。