古い写真


祖父母と私たち兄弟の写真が出てきました。

 

687429AB-31C7-4E71-A2DD-584A2AD39311

 

戦後の農地解放の後、収入源を断たれたお寺の住職であった祖父は、自ら公立学校の教師になり、お寺のことは、家族や檀家総代さんにお任せしていました。

40年の教員人生を歩んで、老後は年金が入ってきました。お寺に住む恩返しと祖父個人からお寺へとつぎ込んでいました。

今では、外で稼いできた金銭をお寺につぎ込むことは難しい。かと言って檀家さんにこれ以上の負担を求めることはできない。

だからこそ、「お寺が社会に受け入れられるように努力しなければならない。そうして、自ら経済基盤を整備しなくては消滅していく。」という危機感を抱いて進めております。

若い時は先例踏襲で教わってきました。「踏襲がお寺を守る手段であるという考えでは、未来へ続くことは難しい。」という考えが皆さまにも浸透しつつあります。

真っ白になったお寺の本堂です。

 

DFFBD2E2-CA00-4C73-B834-8F052CA3E6F9
西の空は晴れているので、次第に暖かくなるようです。

 

A7330005-A17B-447D-8CD0-804B894EF061

三十三回忌

今年は祖父の三十三回忌に当たります。32年前の今頃、祖父が大垣市民病院に入院しました。前年に父が他界して、これからどうなることかと幼な心に心配したものです。

三十三回忌というと、民俗学的には「弔い上げ」と言って年忌法要は一段落して、今後は子孫を見守る祖霊として崇拝する儀礼に位置付けられるようです。

大きな法要を行なうことはしませんが、三十三回忌を節目に多くの皆さまに安心を深めるように努力を続けて行きます。

次号の「大源寺だより第8号」は、「三十三回忌を節目に安心を深める。」ことをテーマにしようと考えております。

F59C63D1-894E-4A23-A104-5778239C80BA

融けたと思っていたら、再び雪が舞い降りてきました。明日の朝にはどれほど積もっていることか。

B902BF81-3E3F-4355-98B7-F22122FE8625 3C0FEAF5-383E-4ED3-BB79-70B5569352F4

中日新聞に、私が勤めさせていただいた戦没者慰霊法要に参列された方の投書を見つけました。
こうして、参列者の声が伝わってくるとは不思議です。

48253126-2FE5-4982-BE80-FD49D778BAE1

NHK総合で、「墓じまい」のことが取り上げられていました。

 

1F46BED1-4D2D-49DE-BD7C-D92FBF0C0AEB

 

墓じまいという言葉が流行しています。「ウチもどうしようか。」との相談を受けます。「流行に流されず、お宅の事情から考えるべきです。」とお答えしております。

大叔母によると、現在の先祖代々の墓ができたのは、昭和35年くらいのことです。当時も、流行のようにお墓を建築ラッシュであったようです。

50年経って、管理が難しいのであれば墓じまいが選択肢であり、管理が可能であればお墓を守っていくべきです。

流行に流されず、家のあり方や自分の生き方を問うことが必要であると思います。

節分

2月3日の節分が近づいてきました。
節分にちなんだポスターに貼り替えたところです。

 

8EDF39CB-86E3-47F7-BA76-7A477FB63F3F
「鬼も内。鬼は笑って厄払い。」と鬼を追い出すのではなく、「鬼さんどうぞこちらへ。」と手招きして、「厄払いをいたしましょう。」と鬼を教化しようという意味を込めさせていただきました。

観音さまのご慈悲により、厄を遠ざけることができるのです。

 

A3A49E8F-FB6E-4F71-865D-6B194984C869

瑞泉寺

愛知県犬山市にある瑞泉寺の開山忌のお参りに行きました。日峰宗舜禅師の522年目の年忌法要に当たります。

寒波のため道路上が凍結しており、滑り込みの到着になりました。

 

8215773F-E99B-4E14-A777-0F7FE035CB70

 

法要の後の斎坐(昼食)で、修行を共にした同期の和尚と思い出話をしておりました。彼も20歳代で住職になり、20年ほどの住職人生を振り返っていました。

「20代では住職を勤めることは難しい。2年目3年目で仕事が慣れてきて、充分に勤まると思った。しかし、4年目5年目から予期せぬ壁が行先をさえぎった。」と共通の認識が出るのは旧知の仲であるからです。

「予期せぬ壁というものが、どんなものかを見極めて、『こんなものだったか。』かと思えるようになれば、長く勤めることができる。」と簡単なワークショップ(事例を基にする議論)をしておりました。

古くからの法要に参加して、今後の課題を語るのが修行仲間とは仏縁のおかげと思い、瑞泉寺を後にしました。
BC18B5CD-EB28-4767-B2BB-9C3A1BA8439B

随分と雪が降り積もりました。

 

2AF0E9D5-AF2E-4C43-8921-470C5E3A2AD9
お日さまが出てきました。ゆっくりと融けていくようです。

797B191B-1397-4373-ABEB-BDDB4A64FFE5

B74ACEE1-1BE1-407D-B8FA-B129E28EF678

お寺は、雪に覆われているかのようです。

 

16D14E39-C8A3-4DD1-AC80-66E76C87310A

 

降り止まぬ雪の中、定刻の鐘を鳴らしております。

 

004F98D5-4D10-4157-9B12-270E3622B99F