祖父母と私たち兄弟の写真が出てきました。
戦後の農地解放の後、収入源を断たれたお寺の住職であった祖父は、自ら公立学校の教師になり、お寺のことは、家族や檀家総代さんにお任せしていました。
40年の教員人生を歩んで、老後は年金が入ってきました。お寺に住む恩返しと祖父個人からお寺へとつぎ込んでいました。
今では、外で稼いできた金銭をお寺につぎ込むことは難しい。かと言って檀家さんにこれ以上の負担を求めることはできない。
だからこそ、「お寺が社会に受け入れられるように努力しなければならない。そうして、自ら経済基盤を整備しなくては消滅していく。」という危機感を抱いて進めております。
若い時は先例踏襲で教わってきました。「踏襲がお寺を守る手段であるという考えでは、未来へ続くことは難しい。」という考えが皆さまにも浸透しつつあります。