賓主互換(ひんじゅごかん)

臨済宗妙心寺派には、花園会という住職と檀信徒の組織があります。地元の教区の花園会長を勤められた方がお亡くなりになり、お葬式にお参りさせていただきました。
大源寺だよりを創刊したときに、真っ先にお便りをくださったことを思い出しました。

一般参列者の後ろのほうの席で、お参りしておりました。最前列でお経をあげる4人の和尚さんは、皆さんご近所の方でした。
私が導師になってお経をあげるのではなく、一般参列者の席に入れ替わって「賓主互換」という臨済録の言葉を思い出しました。
賓とはお客さんで、主とは主人公という意味です。「賓と主は歴然と分かれているが、入れ替わることで、お客も主も一体と感じることができる」という解釈をしております。

日頃は、喝と引導を渡している自分を垣間見て、お坊さんに求められるものは何かと考えておりました。

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