すなわち近し。

弁護士の先生のところへ行く道すがら、お寺の門前の掲示板を見かけました。
「仏法遥かにあらず。」とあります。弘法大師の「仏法遥かなるにあらず。心中にしてすなわち近し。」から引用されたものと思います。
「仏さまの心は、神秘的なものではなく、自分自身の心のことである。」という解釈をしております。自分自身の心の仏さまの心に気づいたときが「さとり」というのかもしれません。

弘法さまは遠い存在でした。幾度もお参りした高野山は向こう岸にあるように感じておりました。
宗派を超えたお坊さんの交流や、高野山の麓にある弘法さまへの信仰の強いコミュニティのあることを聞くうちに、「すなわち近し」と思うのは、仏法の引き寄せる力が強いからこそと感じております。

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