「戒律のはなし」という本を読んでいます。
「お坊さんがお酒飲んでいいのか。お肉を食べていいのか。」という質問をよく受けます。
「本当はいけないことですが、懺悔しているのです。」とお答えします。
戒というのは、お坊さんや在家信者が守るべきもので、「しないようにしよう。」という習慣を持つものです。律とは、集団生活を維持するために罰則規定がついているものです。
私は今ではあまりお酒を飲みません。10年ほど前は、繁華街に足を運んだものです。
「お坊さんが、賑やかなお店に来ていいんですか。」と聞かれます。私は「あなたのような売れっ子が、どう接客するのか視察に来るんです。」と答えていました。
戒めを守ることはできません。守ることのできない気持ちを、どうコントロールするのかが問われるのです。