「无名会」という法話の会で、「臨済録」の講話をお聴きしてきました。
臨済録とは、臨済宗の宗祖とされる臨済禅師の語録です。読み解こうとしてもわかりにくいものでした。
今日の木村太邦老師の穏和な語りから、少しずつわかってきました。
臨済録を読み解くには、「叱ることが親切である。」という前提をとらえることが必要であるようです。
臨済禅師は、棒で叩かれて打ちひしがれて、悟りを開かれました。指導者になってから、お弟子さんに向かって、細かい説明より「喝」と叱ることで指導をされてるのです。
臨済禅師は、修行のとき悩まれたのですが、「叱りつけて、弟子の一人は感謝して礼拝した。それを見て「彼は見込みがある。」と述べた。」という場面は、今になってわかることです。
「私の教え方についてきてくれる。この子には教え甲斐がある。」という自分の経験があるからです。
臨済録の講話は、2年以上に及ぶものになることでしょう。自分の経験のもと読み解いて、皆さまにお伝えできればと考えております。