人は生き抜く。

河野太通老師の法話の会である「无名会」に参加させていただきました。
この会は、山田無文老師によって開催されてから、50年近く経つようです。35年前に河野老師に引き継がれて、今回を最後にご勇退されて、お弟子さんの木村太邦老師 (神戸市の祥福寺僧堂のお師家さま)に継承されました。

河野老師は、「人は生き抜く。それだけで充分なのだ。」をテーマに1時間ほどお話しをされました。
戦前に軍国主義の教育を受けて形成された価値観が、終戦を機にガラリと変わって、生きるしるべを失いかけたところに、仏道との出会いがあったことを語られました。

「どんな境遇に置かれても、自分という主人公が具わっていれば、生きることができる。自分を突き詰めていくことが安心につながる。」という当たり前のようで難しいことを説かれました。

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