紅炉上の一点の雪

お寺は一面にわたり、白く覆われています。
雪かきをする一方で、室内ではストーブで大豆を煮ているところです。

「紅炉上の一点の雪」という禅語を思い出しました。「わずらわしく思うこの雪も、熱い炉の中ではすぐに消えてしまう。」という解釈をしております。

住職になった頃、檀家総代さんの葬儀で、「紅炉上の一点の雪」との一節を引導で述べました。当時は、解釈などわかりませんでした。葬儀の当日は晴空でしたが、翌日は大雪でした。

雪かきをするように、もがきながらの住職人生は、まだまだ折り返し地点前と感じております。

IMG_0207 IMG_0211