ご近所の華渓寺に開山忌のお参りに行ってきました。
南化玄興という和尚さんの毎年の祥月命日です。南化和尚によって、1576年に建立されました。うちのお寺よりも85年前のことです。
南化和尚は、織田信長によって焼き討ちされた山梨県の恵林寺の快川和尚のお弟子さんです。その教えを後世に遺されました。
快川和尚の辞世の一句である「安禅は必ずしも山水をもちいず。心頭滅却すれば、火自ずから涼し。」という禅語が柱に掛けられていました。
臨済宗のお寺では、法系と言って師匠から弟子への系譜を重要視します。法系の近い間柄を法類と言います。
うちのお寺と華渓寺とは、異なる系譜をたどってきました。華渓寺の先代の和尚さまが、「うちと大源寺さんは、近いだけの間柄です。」と私が住職になった時の晋山式でおっしゃったものです。
法系や宗派の教えや歴史をたどりながら、新しい時代でどう活かしていくのかを考えさせていただきました。