琵琶湖の湖畔でのお墓参りをした後、引き寄せられるように比叡山の山頂の方まで向かいました。
延暦寺にある多くのお堂をお参りさせていただきました。車がない時代に、多くの修行者が必死に山頂に登り、仏道を求め続けた足跡を拝見することができました。
法衣姿でお参りしたものですから、参拝のお客さんに道を尋ねられることが何度もありました。「私は臨済宗の僧で、祖師の足跡を辿っております。」とお答えしておりました。
「天台宗では、お釈迦さまは宇宙の真理を説かれたと捉える。臨済宗では、お釈迦さまは『修行をして自分自身の中に仏さまの心があることに気づくことが大切であると説かれた。』と捉える。」と自分なりに教義の違いの解釈をしながら、ゆっくりと足を進めておりました。