東京の仏教伝道センターまで行き、葬式仏教価値向上委員会に出席してきました。
葬儀について、一般の消費者と僧侶の間の考えにはギャップが多くあります。僧侶の立場としてよかれと思ってお伝えしたことが、ご遺族から意外な顔をされることがよくあります。

葬儀のことを40年にわたってアンケート調査されている、日本消費者協会から田中大輔さんがお越しになり、近年の消費者意識の動向を教えてくださいました。

日本の葬儀は家族葬というものが増えているものの、仏教式の葬儀は9割を占めています。葬儀は縮小化しているものの、寺院や僧侶への期待というものはあります。ただお布施の金額がわからないものであったり、それが儀式に見合うものであるのか疑問を持たれていることを改めて感じました。

消費者の意識を汲み取って、葬儀やお布施の金額を考えていくのは、すぐにはできないことです。僧侶として行なっていることと一般の人の意識とギャップが大きくならないうちに、少しずつ手を加えていくのが必要ではないかと思いました。