清明

今日は二十四節気の「清明(せいめい)」に当たります。

華やかな桜の花が落ち着いて、清らかな青空の下、多くの草花が咲き始めます。

今朝は気温が下がり風が強く、仕事場への足取りが重くなります。「寒の戻り」あるいは「花冷え」と言ったところです。

 

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花粉が飛散しております。花粉症ではなくても、鼻の内面が乾燥して出血に至ることもあります。

皆さまが体調を崩されないように、祈念申し上げます。

桜が散る頃になると、「今年度は無事に過ごせるのか。」と毎年のように不安になります。

22年前の今頃、犬山市の瑞泉寺の僧堂を入門して慣れたと思った時、戦力外を言い渡されました。同期の人が表舞台に立つ中、私は裏方で仕事をしていました。

 

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それから15年近く経って、大学を出たばかりの人が一生懸命に仕事を覚えようとする姿を見て、「かつての自分と同じように、へこませてはいけない。」と思いました。

若い人を教えることをすることは遠慮するのですが、放っておくことができず、余計なお世話をしたものです。

5年ほど経って、彼の後輩にお話しを聞いていました。「○○さんは、本当に仕事ができる。桑海さんのように、言い出したら聞かない。」という評価があり頼もしい思いです。

「誰からも好かれる人」より「主張を曲げない人」に成長をされて、応援を続けて行きたくなります。

ドウダンツツジ

朝もやの中、ドウダンツツジが咲いています。

 

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四季に順応するかのように、春に開花して秋には紅葉しています。気分屋になりがちな心を整えてくれます。

 

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まず隗より始めよ。

祖父が亡くなってから、32年にわたって檀家さんに護持会費の負担をお願いしていました。

この先もご負担をお願いするのは、心苦しいと考えていました。総代さんと相談の上、会費を半減することにしました。

 

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檀家さんあってのお寺ですから、まず檀家さんのご安心をいただきたくことが大切です。「まず隗より始めよ。」と言うところです。

華山寺

石山寺をお参りしていると、「花山法皇壱千年遠忌」を記念した石燈籠を見つけました。

 

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花山法皇とは、愛するお妃のために出家されて、天皇を退位されました。

花山法皇から京都市山科区にある華山寺を思い出して、華山寺をお参りさせていただきました。

どういう因縁か花山法皇のお墓がありました。平安時代の創建で、江戸時代に臨済宗妙心寺に改宗されたようです。

 

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臨済宗妙心寺派の由緒寺院で、うちの本寺の慈渓寺とは姉妹寺院というような間柄です。うちとは交流はありませんでしたが、深い縁があることを感じていました。

 

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石山寺

滋賀県草津市でのお参りの後、思うところがあって石山寺に向かいました。

 

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広い境内は桜が満開で、多くの人がお参りされていました。

 

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今から1000年ほど前に、紫式部が源氏物語を書こうと、このお寺にこもって構想を練った歴史があります。私は「大源寺だより第8号」を書こうと練っておりました。

 

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本堂の如意輪観音さまをお参りして、「いとやんごとなき際にはあらぬが、すぐれてときめき給うありけり。」という源氏物語の冒頭を思い出しました。

解釈は幾通りにもできます。「それほど美人というわけでもなく愛想がいいわけでもないが、どこか自分を引き寄せる魅力がある。」という勝手な解釈をしていました。

そういうわけで、格好つけることなく、素直に気持ちを書いて行くことから始めようと着想を得たところです。

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お月さまが輝いて、夜空を照らしています。

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近くの堤防の上では、桜が満開です。

 

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顔なじみばかりでなく、遠くの方からもお花見にお越しのようです。

「花無心にして蝶を招き、蝶無心にして花を訪ぬ。」という良寛さんの詩がぴったりのようです。

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お花見

満開の桜となりました。名古屋市の鶴舞公園には多くの人がお花見をされています。

 

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私はお花見の時期になると、「新年度はうまく進むのか。のんびりしていていいのか。」と不安な気持ちになります。「これまでの経験のもと堅実に進めれば、きっとうまくいく。」と念じています。

 

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