年忌法要

「そういえば今年は大垣のおばあさんの七回忌にあたるね。」と母と話していました。
母方の祖母のことです。誰よりも私のことを気にかけてくれたのですが、四十九日以降は、年忌法要が勤められることはありませんでした。

「じゃあ法要をうちで勤めよう。」ということになりました。
これまではイエ制度に縛られて、嫁いだ娘のほうで年忌法要を行なうことは良しとされませんでした。
しがらみを外して、母方の祖母に少しでもお返しができればと考えております。

幼い頃から、母方の祖母に連れられて、高野山に何度も行きました。「弘法さんは何でも聴いてくださる。」と話していました。そうすると父方の祖母は、「うちは禅宗なのに。」と快く思っていませんでした。

どういうわけか、うちのお寺にも弘法大師像があります。
イエ制度や宗派というものに縛られていたことを、仏祖は快く思っておられないことでしょう。

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小さなお寺の跡取り息子でしたから、先例を踏襲して穏便に事を済ませておりました。

時代の流れとともに、思わぬところからトラブルが生じてきます。
「知らなかった。」とか「よかれと思ってしたこと。」から訴訟にまでつながることがあるようです。

少しずつ裁判の判例を読みながら、トラブルを起こさないように思案しております。

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納骨堂を設置するには、行政の許可が必要であることはあまり知られていないようです。
建築反対運動まで出ているとは、驚きました。
世の役に立つつもりが苦を与えるのであれば、これでいいのか軌道修正するべきではないかと思います。

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ヒマワリ

庭の隅に、ヒマワリが咲いています。
どこからか種が運ばれてきたようです。お彼岸にきれいに咲いているのは不思議な縁です。

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お彼岸のお中日

お彼岸のお中日です。暑さ寒さも彼岸までと言いますが、まだまだ暑さが残りセミが鳴いております。

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お寺ができて356年経ちます。これまでお世話になりご縁のあった多くの先人に向けて、感謝の心をお伝えしております。

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秋風

玄関のお花の装いが、新たになりました。
母にテーマを尋ねると、「秋風」と言うようです。秋風に揺られた稲穂をイメージしているようです。

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彼岸花

庭の隅に彼岸花が咲いています。

燃えるような鮮やかな赤です、一隅を照らしているかのようです。

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中日新聞の岐阜版に、先日逝去された前岐阜県知事の梶原拓さんのお別れに会が行われたことが書かれていました。
会場を見ると、犬山市の興禅寺というお寺です。21年前の雲水時代に、施餓鬼会のお手伝いでお伺いしたことがあります。懐かしい思い出です。

当時は何もわからずにいましたが、石橋山の戦いで源頼朝を助けて、その後鎌倉幕府の要職についた梶原景時の建立したお寺であることを知りました。

これまでのご縁を、つなぎ合わせていくことができるような思いです。そして、時代の流れを察して新たな行動を起こした景時公と前知事に見習うことが多くあります。

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台風によって、境内の樹木から枯葉が飛ばされました。
母と二人で竹ぼうきを使ってはき掃除をしております。

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台風が過ぎ去りましたが、快晴とはいかずにくもり空です。

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掲示板のポスターを貼り替えました。敬老の日ということで、「みんなで分け合っていこう。」という先人からの智慧をあげさせていただきました。

無縁と言う時代に、分け合って縁を繋いでいただきたいと願っております。

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