大円鏡智

鐘楼の裏側に、丸い石が2つあります。
30年前は玄関の前にあり、毎日踏んでおりました。
「いい石を踏むと不幸が続く。」とのご指摘をいただき、庭の隅に移動しました。
30年の間、丸い石が鏡のように、ずっとお寺を映し出してきたようです。
仏教の教えに「四智」という智慧があります。その1つに「大円鏡智」と言って、とらわれの心を静めて、鏡に映るように物事を映し出す智慧があります。
境内の片隅で、お寺のエピソードを映し出していたようです。

「白隠禅師坐禅和讃」に「四智円明の月さえん」というくだりがあります。鏡に映し出すようにとらわれの心を静れば、お月さまのように、きれいな光を発することができるのかもしれません。

 

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