檀家さんがお寺から離れていく理由に、「お布施の不明朗」が挙げられています。こればかりでなく、「イエ制度が変わって、跡取り息子という立場が消えつつあること。」や「仏教儀礼の意味を伝えきれていない。」なども加えて考えていくべきでしょう。

「一つのお寺に檀家さん世帯が300あれば、お布施だけで寺院経営が成り立つ。」ということは、経済学的や経営学的には間違いのないことです。うちのお寺は、この理想的な世帯数に遠く及ばず、地元の仏教会に属するお寺の中でも理想的モデルのお寺は1割にも満たないところです。

理想的モデルとのギャップを感じつつ、現代の社会像に合わせて法を説き信仰を広めることが、長く息の続く寺院経営につながると考えております。

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