ご近所のお寺の施餓鬼法要のお参りに行きました。
残暑のおりですが、たき火を描いた墨蹟がかかっていました。白隠禅師のお弟子さんの遂翁元盧禅師が描かれたもののようです。

1758年の愚堂禅師の百年忌の折に記念に遺されたようです。白隠さんのお弟子さんの中では、一歩後ろに下がる謙譲を美徳とされた和尚さんであられたようです。

私も謙譲が美徳と教わったものですが、ただ待つのみでは何の布教もできません。こちらのお庫裡さん(住職の奥さん)に大源寺だよりをお渡ししてきました。この墨蹟と同じように、300年後にも語られることを願っております。

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本堂の内観写真を送ってほしいとのご依頼があり、何枚か撮影しておりました。
この本堂は、私の幼い頃はボロボロ状態でした。雨漏りがひどく台風が来れば水浸しでした。私も粗末な扱いをしていたものでした。

皆さまのおかげで整い、安心の空間となることができました。お盆に当たって、先人の皆さまに感謝申し上げております。

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お盆のお参りに行こうとすると、門の近くにきれいな花が咲いていました。どういう名前の花でしょうか。
同じお花が、お参り先のお宅にお供えされていました。不思議な偶然を感じておりました。

住職になった頃は、お盆のお参りなど檀家さん宅での仏事では、ひとり早いスピードでお経を読んでいました。
10年ほど前から、「ゆっくり読みますからご唱和ください。」と合唱するようにしました。今では、皆さまがお経をお読みくださり、ありがたい仏縁に包まれているようです。

お釈迦さまの教えを、お弟子さんたちで共有することがお経の始まりであるようです。故人の想いを共有することができれば、本当にありがたいことです。

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頑張らない。無理しない。

お盆のお参りの合間に、ポスターを貼り替えたところです。
『「頑張らない。無理しない。」とお盆の時季こそゆっくりお過ごしください。』とあげさせていただきました。

しかし、お坊さんはお盆の時季こそ無理をするほど頑張らなくてはいけません。皆さまに安心をもたらすために精進いたします。

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大叔母が祖母のお墓参りに、お越しくださいました。
足腰のことを配慮して、お墓の前まで行くのはお止めして、本堂からお参りしていただきました。

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納骨壇をご案内したら、驚いておられました。当初想定していませんでしたが、90歳近い大叔母は、屋内でのお参りのほうが足腰の負担が軽くなって落ち着くようです。

お寺の少しずつの変革に、理解を示してくださるようでした。

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戦没者慰霊

6年間通った母校の向かいにある忠魂碑で、戦没者慰霊の法要をさせていただきました。

午前8時からの開始でしたが、汗が吹き出るようでした。
法要の後に、今年の始めに靖国神社をお参りしたことを触れて、「親孝行と同じように、お国のために命を捧げることを美徳とされて、汗も涙も拭くことができずにお亡くなりになった皆さまはいたたまれません。こうして72年間法要を継承してきたから、戦争を繰り返してはいけないと主張することができるのです。」とお話ししました。

帰り際、父と同級生であられた方がお声をかけてくださいました。長年にわかる儀礼があるからこそ、教訓を後世に遺すことができるようです。

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急がば回れ。

お坊さんにとって、お盆ほど気ぜわしい時季はありません。以前にお見かけした「急がばまわれ。」という看板を思い出しました。安全運転で移動したいところです。

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書道教室で毛筆のお稽古をしてきました。

掲示板に書道まつりのお知らせがありました。自分の願いごとを書いて、京都の神社でお焚き上げするようです。
「規則正しい生活」や「猫の手貸してください。」は私の気持ちにぴったりです。

同じ講座の受講生に「良縁成就でしょう。」と突っ込まれていました。

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NHK中部圏の「ナビゲーション」という番組で「お寺が消えてゆく。」という タイトルでお寺の運営難と僧侶の困窮のことが取り上げられていました。
生活保護を受けられておられる和尚さまもおられるようで、他人事と思えません。

このことは、住職になった20年前から感じていました。「キミのお寺は大源寺と名前だけ立派だね。」と冷やかされたものです。公的年金制度と同じように、存続が難しいことが目に見えてきたから、「少子高齢化や過疎化が原因である。」という当たり障りのない分析がされているような気がします。

仏教の教えを聴くことや儀礼というものが必要なのか伝わっていないことも、お寺の衰退する原因の一つではないかと感じておりました。

隣にいた母は、「あんたが結婚せんとなぁ。」と分析をしておりました。

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施餓鬼会

雨にも負けず風にも負けず、無事に施餓鬼法要をお勤めすることができました。
仏天のご加護と檀信徒の皆さまのおかげと感謝申し上げます。

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