大般若祈祷会

あいにくの雨の中、皆さまのご加勢をいただき、新年の大般若祈祷会を勤め上げることができました。

 

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般若とは人間の智慧という解釈をしております。祈祷を行なうと言っても呪術をかけるのでなく、「智慧の完成を目指して生きていけば、きっとよい結果が訪れるということである。」という願いを込めて法要を進めました。

 

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経文の中に、「80億の大菩薩がおられる。」というくだりがありました。数え切れないほどの数のたとえなのでしょう。

途方もない因縁を積み上げて行くことに、智慧の完成という「大般若」に行き着くのではと考えております。

 

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吟風一様の松

明日の大般若祈祷会を前に、大学時代の同級生が駆けつけてくださいました。
僧堂に入る前や住職になったときのエピソードを知る旧友です。

 

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床の間の掛け軸を見て、「これは犬山の瑞泉寺の玄玄庵老大師の墨蹟だね。」と覚えています。

正月の冬風の中、松のようにどっしりと構えているようです。「吟風 一様の松」の禅語のように、見守ってくれています。

 

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AED

本堂にAED装置を設置しました。
「お寺は敷居が高くて、儀式をするところ。」というイメージがあるのですが、いつでも駆け込むことのできる「駆け込み寺」に変えていきたいと念じております。

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健康

健康という言葉は、白隠禅師の造られたお言葉であるようです。

2週間ほど前に血液検査をしました。
結果を聞きに行くと、「満点ですよ。」と医師から言われてホッとしております。

27歳のときの健康診断で、「肝機能障害の恐れあり。」と書かれてから、減量に励みました。
尿酸値だけは下がることができず、「お酒を控えてください。」とのご指示がありました。

ようやく正常値になって安心しております。

白隠禅師は、お若い頃は虚弱体質で、ご自身で健康法を身につけられたようです。

年を重ねてからの健康が、長寿につながるのかもしれません。

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名古屋市の千種駅を降りました。
ふと掲示板に目をやると、「史跡散策路」という看板がありました。お寺や神社がたくさんあります。
今ではビルに囲まれていますが、昭和30年代までは農村地帯でお寺や神社が目印になっていたようです。

 

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地下鉄で2駅のところにあるオフィスに出向くと、システム障害が起きていました。電話やメールなどがないときは飛脚で伝えていたのでしょうか。それともお寺が連絡所になっていたのかと考えておりました。

凍てつくような寒さです。西の空を見上げると、伊吹山が雪に覆われて真っ白になっています。「伊吹おろし」という冷たい風が吹いてきます。

 

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今日は二十四節気の「小寒」で寒さが増してくる日です。この寒さをしのげば暖かくなってきます。
「向かい風のように今の仕事がきつくても、春には追風が吹いてくる。」と念じて過ごしていきたいところです。

 

きれいな月が庭一面を照らしています。夢の中にいるかのようです。

 

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仏教語でいう夢とは、「眠りから覚めても記憶し続けて語ることができるもの。」ていう意味であるようです。どれだけ物事の移り変わりがあっても、存在するものであるのです。

「月落ちて天を離れず。」という禅語があります。光が見えなくなっても、月は存在し続けているのです。

松の木

きれいな青空の下、松の木がそびえ立っています。正月を迎えるたびに元気になっていくようです。

 

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32年前の今頃、祖父が余命3カ月を宣告されました。前年の10月に父が急逝しており、この松を見るのはこれで最後になり、お寺から退去することになると予感していました。

ご近所の校長先生をされた和尚さんが、「君がお経を読みに行けば、お寺を守っていける。」とありがたいお言葉をいただき、下手なお経を読んでいたものです。

僧堂に入ると、「自分が道を究めるために修行するもので、跡取り息子がお寺に住むために資格を取るものではない。」と老師の提唱でのお言葉があり、へこんだこともあるありました。

住職になって20年が経ち、これまで受け継がれた歴史を、どう社会のお役に立てることができるのかを問い続けることを、松の木の前で誓ったところです。

新しい年を迎えて

新年のお勤めをさせていただきました。

この日本ばかりでなく世界が平和であることを祈念しました。

 

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先人からの智慧をもとに、新しい年を良きものにしていきたいと念じております。

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戦没者慰霊法要

地元の戦没者慰霊法要のお勤めをさせていただきました。

 

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写真は昨年のもので、今回は雨の中での法要でした。開始前には、大雨でどうなることかと思いましたが、小雨となり無事に終えることができました。

「73回目の法要に、42歳になる私が勤めさせていただきます。皆さまの篤い思いが天に通じて、雨が弱まりました。」とご挨拶して始めました。
法要の後、ご高齢の男性が声をかけてくださいました。すぐにわかりました。小学校の教務主任を勤められた先生でした。33年前に娘さんのところにピアノを習いに行った思い出話しをしていました。
「桑海さん。大源寺だよりを拝見してますよ。」とお聞きして驚くばかりです。

「先人に感謝してその功徳を自らに当てる。」という供養のありがたさを元旦から感じておりました。