本堂の隅には、晋山式と落慶式の時の記念写真があります。
大勢お越しくださったことを思い出します。
当時は24歳でこれからのビジョンというものはありませんでした。ふすま越しに「裕福な家の娘と結婚して食わせてもらえばいい。」と2人の高僧の話し声が聞こえてきました。

自ら仏縁を引き寄せなければ、発展も継続もないわけです。当時の周りの皆さんが抱いていた諦め感を乗り越えようともがいたことが、住職人生の始まりでした。