観光ボランティアによる神戸町のお寺の初詣ツアーは、大人気であるようです。第2のツアーがお見えになりました。

 

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ご本尊の観音さまなどの仏さまや、十六羅漢の掛け軸をご覧くださいました。

これらは、100年以上も前からずっとあったものですが、ホコリがかぶっていたり、日の当たることのない状態でした。

臨済宗妙心寺派の次期管長の小倉宗俊老師は、「門より入るは家珍にあらず。」という禅語を多用されます。「外にあるものを追い求めるのも悪くないが、家の蔵にホコリをかぶって眠っているものを磨くところに、家宝となる宝がある。」と解釈しております。

これまで近いところにいても交流のなかった皆さまに、ホコリを振り払った家珍をご覧いただき、皆さまとの仏縁を広げることとなる歴史に残る一日となりました。

 

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先日のこと、大般若会の準備をしていると、初老の男性の訪問がありました。
「桑海さん。久しぶりだね。」と語られました。15年ほど前に、国民年金保険料の徴収の仕事をしていたときに、戸別訪問先の玄関で「年金制度はけしからん。」と1時間にわたって説教された方でした。

「お参りしたい。そして納骨堂と永代供養墓を見学したい。」ということで、ご案内させていただきました。

15年前に布教することはありませんでした。風の便りをもとに訪ねてくださるのは、ありがたいことです。

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初詣

神戸町観光ボランティアによる初詣のツアーで、多くの方が足をお運びくださいました。

 

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このお寺の歴史や仏さまの因縁のことをお話しさせていただきました。そして大源寺だよりをお渡ししました。
短い間でしたが、お寺の魅力をお伝えすることができたと思います。

 

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その中のお一人の男性がお声をかけてくださいました。「私は、昭和49年に大垣市役所に入庁して、あなたのお父さんと同期でしたよ、」と感慨深い思いで語っておられました。

敷居の高いイメージがあったお寺が、少しずつ変わっていくようでした。

 

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大般若祈祷会

あいにくの雨の中、皆さまのご加勢をいただき、新年の大般若祈祷会を勤め上げることができました。

 

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般若とは人間の智慧という解釈をしております。祈祷を行なうと言っても呪術をかけるのでなく、「智慧の完成を目指して生きていけば、きっとよい結果が訪れるということである。」という願いを込めて法要を進めました。

 

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経文の中に、「80億の大菩薩がおられる。」というくだりがありました。数え切れないほどの数のたとえなのでしょう。

途方もない因縁を積み上げて行くことに、智慧の完成という「大般若」に行き着くのではと考えております。

 

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吟風一様の松

明日の大般若祈祷会を前に、大学時代の同級生が駆けつけてくださいました。
僧堂に入る前や住職になったときのエピソードを知る旧友です。

 

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床の間の掛け軸を見て、「これは犬山の瑞泉寺の玄玄庵老大師の墨蹟だね。」と覚えています。

正月の冬風の中、松のようにどっしりと構えているようです。「吟風 一様の松」の禅語のように、見守ってくれています。

 

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AED

本堂にAED装置を設置しました。
「お寺は敷居が高くて、儀式をするところ。」というイメージがあるのですが、いつでも駆け込むことのできる「駆け込み寺」に変えていきたいと念じております。

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健康

健康という言葉は、白隠禅師の造られたお言葉であるようです。

2週間ほど前に血液検査をしました。
結果を聞きに行くと、「満点ですよ。」と医師から言われてホッとしております。

27歳のときの健康診断で、「肝機能障害の恐れあり。」と書かれてから、減量に励みました。
尿酸値だけは下がることができず、「お酒を控えてください。」とのご指示がありました。

ようやく正常値になって安心しております。

白隠禅師は、お若い頃は虚弱体質で、ご自身で健康法を身につけられたようです。

年を重ねてからの健康が、長寿につながるのかもしれません。

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名古屋市の千種駅を降りました。
ふと掲示板に目をやると、「史跡散策路」という看板がありました。お寺や神社がたくさんあります。
今ではビルに囲まれていますが、昭和30年代までは農村地帯でお寺や神社が目印になっていたようです。

 

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地下鉄で2駅のところにあるオフィスに出向くと、システム障害が起きていました。電話やメールなどがないときは飛脚で伝えていたのでしょうか。それともお寺が連絡所になっていたのかと考えておりました。

凍てつくような寒さです。西の空を見上げると、伊吹山が雪に覆われて真っ白になっています。「伊吹おろし」という冷たい風が吹いてきます。

 

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今日は二十四節気の「小寒」で寒さが増してくる日です。この寒さをしのげば暖かくなってきます。
「向かい風のように今の仕事がきつくても、春には追風が吹いてくる。」と念じて過ごしていきたいところです。

 

きれいな月が庭一面を照らしています。夢の中にいるかのようです。

 

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仏教語でいう夢とは、「眠りから覚めても記憶し続けて語ることができるもの。」ていう意味であるようです。どれだけ物事の移り変わりがあっても、存在するものであるのです。

「月落ちて天を離れず。」という禅語があります。光が見えなくなっても、月は存在し続けているのです。