三界の万霊に供養する。

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来月7日の施餓鬼会の支度準備をしておりました。

慣れていることでも、時代の変化とともに改善点が出てきます。

いかに改善すべきか思案しつつ、手を動かしておりました。

施餓鬼会とは、欲界、色界、無色界の三界の諸霊に拝みその功徳を自分へ振り向けることです。

自分のほうへの宿題が、三界の万霊から出されたようです。

そんなおり、昨日配信開始されたポケモンGOのアイテムが、本堂前に出現しました。早くも三界の万霊がお越しになっているかのようです。

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棕櫚の木

お寺の境内の西北に、棕櫚と書いてシュロの木がありました。

木が鬱蒼としており、庭を整えるために、シュロの木を伐採させていただきました。

伐採した木は、鐘楼の撞木として使用するために、しばらくの間乾かしておきます。

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卒塔婆 ストウーパ

来月7日の施餓鬼会に向けて、塔婆を書いております。

塔婆とは、元は卒塔婆(そとうば)と言い、仏舎利塔であるストウーパから派生したものです。

故人のために塔を建てるという本来の意味をお伝えしたいところです。

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臨済、断崖に松を植える。

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お寺の庭の松の木の剪定作業が始まりました。

松の木は、維持管理することに手間がかかります。なぜ松の木を守っていこうとするのかとよく尋ねられます。

臨済宗の初祖である臨済義玄禅師が、黄檗山の黄檗機運禅師のもとで修行されていたとき、なんと断崖に松の苗を植えようとします。黄檗禅師は、「なぜこんなところに植えるのか。」と尋ねると、臨済禅師は、「寺の風景を整えて、後世の人の道標とするためです。」と答えます。

松の木には、お寺の風格を整える不思議な力があるのです。

炎天下の中の作業は、骨の折れることで感謝しております。完成間近の鐘楼とともに、寺の風景を整えて後世の人への道標であり続けてもらいたいものです。

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伝道掲示板

今月から設置した伝道掲示板に、「大源寺だより第4号」を掲示しております。

足を止めてお読みいただくのは難しいと思いますが、お寺の取り組みをお伝えできればと思います。

ご関心をお待ちの方には、お寺のほうでお渡しさせていただきます。

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朋あり遠方より来る。

住職の中学2年生のときのクラスメイトが、お寺に遊びに来てくれました。

中学生のときの憧れのマドンナの話しから、今のお寺のあり方への提言など話題に事欠くことなく、時間が過ぎていきました。

「朋あり遠方より来る。また楽しからずや。」とは論語にある孔子のお言葉です。長い間のご無沙汰でも、絆があることに感謝しております。

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草むらのなかに。

うちのお寺は、芝が一面に伸びております。

手入れを怠ると無精ヒゲのように伸びていきます。

曇り空の頃を見計らって、芝刈りをしております。

叢と書いてくさむらとお読みします。叢に手を入れることで、その習性を知ることができます。

禅の修行道場である僧堂のことを「叢林」ともいうことを思い出しておりました。

多くの修行のお仲間との出会いによって、生かされているのです。

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大もとの教え。

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先日、名古屋市の栄にある政秀寺にて、河野太通老師の「十牛図」の講話を聴聞してきました。

10章あるうちの7番目の「忘牛存人」という章を学びました。

「法に二法なし、牛をしばらく宗となす。」という文言で始まります。

法というのは真理のことであり、宗というのは「大もとの教え」という解釈です。

「自分の心のなかを暴れ回る牛を飼いならすことができれば、この世の真理というものは一つであり、自分の心こそが物事の大もとである。」という教えです。

この世の物事を客観視することができさえすれば、何物にもとらわれることのない安心を得ることができるのです。安心を得さえすれば修行が終わりということではなく、慢心が生じることのないように永遠に続くことが大切であると説かれました。

宗教という言葉は、元は禅の語録の碧巌録にあったようで、明治時代にreligionという英語を翻訳されるにあたり引用されたようです。この世の真理を捉えて、毎日の安心を得るという本来の意味に近づくことができました。

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行政の許可

お寺にお墓や納骨堂があることは、誰もが抱くイメージであると思います。

新たに設置するには、行政の許可が必要とされるのです。

僧侶のお仲間や専門家のお知恵をお借りして、行政の許可を取ることができました。

社会の中に生かされるお寺を認識していただくには、一朝一夕には進まない手間がいります。

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拈華微笑(ねんげみしょう)

「大源寺だより第4号」が刷り上がってきました。

前号までのご意見を集約すると、内容が難しいとか一方通行ということが浮かび上がってきました。

今号は、内容を平易にして、読者からのメッセージ欄を新設しました。

 

お釈迦さまが、大勢のお弟子さんの前で説法されていたとき、一輪の花を指し示されました。

摩訶迦葉(まかかしょう)尊者お一人が、お釈迦さまのお心を察してにっこり微笑みました。

今号も文章が長いのですが、お読みくださった方がふっと微笑んでくださることを願っております。

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